山本 一夫 さん  60歳  男性 主訴 体がだるく疲れやすい。発熱もある。 現病歴 2ヶ月まえに建設会社を退職し、引継ぎが忙しかったが、1ヶ月ほど前に忙しさがひと段落してからだるさを感じるようになった。2週間前から37℃前半の微熱が続き、近医受診したところ、風邪といわれ総合感冒薬を処方された。10日間服薬したが、一向に症状が改善しないので、服薬を止め、本院受診した。風邪ではないと思っている。咳はでない。時々食事と関係なく吐き気や、むかつきがあり、歯磨きをするときによく起こる。食欲低下はないが脂っこいものはたべられなくなった。体重減少はなく、横になってもだるく、なにか動作をすると特にだるい。1ヶ月後に息子が結婚する予定なので、父親としての準備などをしなくてはいけないと思うが、だるくてできず、気になっている。息子の結婚までに何とか治したいと思っている。 既往歴 とくになし 家族 父が70歳で膵臓癌で死亡、それ以外の特記すべきことなし 母は健在 娘は結婚していて、息子と妻の3人暮らし。 社会歴 2ヶ月前に建設会社を退職 生活 退職してからゆっくりしている。睡眠は一日6時間はとれている。 薬 とくになし (2週前に近医で処方された総合感冒薬のみ) アレルギー とくになし 喫煙 20歳から一日20本を毎日 飲酒 日本酒2合を毎日 ストレス 退職してから何もすることがないのはストレスといわれればストレス。 息子の結婚の準備が思うように進まない。 不安 父が膵臓癌だったので、自分も癌だったらどうしようと思っている。 ☆鑑別診断 ・慢性炎症性疾患(感染・悪性腫瘍・内分泌疾患・肝疾患) ・ストレス