2006年 腎・尿路系U (2006年1月実施) 1.ループス腎炎について正しいものを二つ選びなさい。 ・ 喘息 ・ 下肢皮膚の点状出血 ・ 悪性腎硬化症 ・ 尿細管間質性腎炎 ・ ワイヤーループ病変 2.正しい組み合わせを二つ選びなさい。 ・ 結節性多発動脈炎 − 半月体形成 ・ 顕微鏡的多発血管炎 − 肺出血、血痰 ・ ウェゲナー肉芽腫 − 鼻出血、壊死性肉芽腫性病変 ・ チャーグ・ストラウス症候群 − 紫斑、下肢出血 ・ 紫斑病性腎炎 − 好酸球増多、喘息   3.正しい組み合わせを二つ選びなさい。 ・ APS − C型肝炎ウィルス ・ クリオグロブリン血症 − 抗β1GPL抗体 ・ HUS − O‐157 ・ グッドパスチャー症候群 − 好糸球体基底膜抗体 ・ 紫斑病性腎炎 − 破砕赤血球 4.慢性腎不全について正しいものを二つ選びなさい。 ・ 血小板減少 ・ 正球性正色素性貧血 ・ 高カルシウム血症 ・ 低カリウム血症 ・ 萎縮腎 5.正しいものを一つ選びなさい。 ・ 体液量が減少すると、レニン・アルドステロン系が抑制される。 ・ 体液量が増加すると、抗利尿ホルモン分泌が促進される。 ・ 血漿浸透圧が増加すると、抗利尿ホルモン分泌が促進される。 ・ 血圧が上昇すると抗利尿ホルモン分泌が促進される。 ・ 抗利尿ホルモンはV1受容体に作用し、水の再吸収を促進する。 6.正しいものを二つ選びなさい。 ・ 血清ナトリウム濃度は細胞外浸透圧優位に調節されている。 ・ 高ナトリウム血症では循環血液量は増加する。 ・ 腎性尿崩症では血清ナトリウム濃度は上昇する。 ・ アルドステロンは近位尿細管でナトリウムを再吸収する。 ・ SIADHではナトリウム排泄は増加する。 7.代用膀胱の合併症を一つ選びなさい。 ・ 代謝性アシドーシス ・ 代謝性アルカローシス ・ 呼吸性アシドーシス ・ 呼吸性アルカローシス ・ 尿細管性アシドーシス 8.カリウムについて正しいものを二つ選びなさい。 ・ pHが0.1低下すると血清カリウム濃度は0.6meq/L低下する。 ・ インスリンは細胞外から細胞内にカリウムを取り込むのを抑制する。 ・ TTKGが下がると腎性に分泌は低下する。 ・ アルドステロンは集合管に於いて、ナトリウム再吸収とカリウム分泌を促進する。 ・ アドレナリンはβ2受容体を介して細胞外から細胞内にカリウムを取り込むのを抑制する。 9.酸塩基平衡について正しいものを二つ選びなさい。 ・ 代謝性アシドーシスではPCO2は代償性に低下する。 ・ 習慣性嘔吐では代謝性アシドーシスとなる。 ・ 高度脱水では代謝性アルカローシスをきたす。 ・ 酸血症ではカリウムは細胞内に取り込まれる。 ・ アルカリ血症ではカリウムは細胞外に放出される。 10.手違いで再現できませんでした。すいません。 11.腎尿路内視鏡手術で誤っているものを一つ選びなさい。 ・ TURとは、経尿道的切除術のことである。 ・ 電気メスを使うTURの灌流液は生食を用いる。 ・ TUR反応で見られるものは、不穏、欠伸、徐脈などである。 ・ 膀胱筋層深くまで浸潤した腫瘍は摘出困難である。 ・ 根治的前立腺摘除法とは、前立腺内の尿道も含め摘出するものである。 12.腎腫瘍について正しいものはどれか。 ・ 充実性腫瘍の約30%は悪性腫瘍である。 ・ 腎細胞癌の発生母地は腎糸球体である。 ・ 腎細胞癌の組織型は淡明細胞型である。 ・ 肉眼的血尿は腎盂癌の進行例にみられる。 ・ 腎血管筋脂肪腫では、フォン・ヒペル・リンドウ遺伝子の異常がある。 13.50歳男性。脚立で仕事中に足を滑らせ股間を強打した。尿意は感じるが排尿ができず来院した。外尿道からの出血。会陰部の皮下出血。腹部超音波で充満した膀胱がみられた。診断はどれか。 ・ 膀胱損傷 ・ 前立尿道損傷 ・ 膜様部尿道損傷 ・ 球部尿道損傷 ・ 振子部尿道損傷 14.糖尿病性腎症で診断に必要ないものはどれか。 ・ 尿路感染症が見られない。 ・ 蛋白尿が見られる。 ・ 糖尿病の罹患期間が12年ある。 ・ 糖尿病性網膜症が見られる。 ・ 血清クレアチニン値上昇が見られる。 15.次の組み合わせで正しいのはどれか、二つ選べ。 ・ PAS染色 − 間質の線維化 ・ PAS染色 − メサンギウム ・ Masson染色 −基底膜 ・ PAM染色 − 滲出性変化 ・ PAM染色 − メサンギウム 16.急性糸球体腎炎の組織所見について正しいものを選びなさい。 ・ 毛細血管への好中球浸潤 ・ 基底膜肥厚 ・ Wire loop ・ Spike ・ Crescent 17.造影CTで比較的高い増強効果を示すものはどれか。 ・ 悪性リンパ腫 ・ 嫌色素細胞型腎癌 ・ 腎盂腎癌 ・ 淡明細胞型腎癌 ・ 乳頭状腎癌 18.慢性腎不全の食事について正しいものを選びなさい。 ・ 食事カロリー20kcal/kg以下に制限する。 ・ リンは制限しない。 ・ カリウムの多い食事。 ・ タンパクを控える食事。 ・ 塩分制限をする。 19.前立腺癌について誤っているものはどれか。 ・ 増殖因子としてエストロゲンがある。 ・ 腺癌が95%以上である。 ・ 65歳以上男性に多い。 ・ 好発転移部位はリンパ節である。 ・ 腫瘍マーカーとしてPSAが有効。 20.水腎症の原因を二つ選びなさい。 ・ VUR ・ 腎細胞癌 ・ 後腹膜線維症 ・ 多発性のう胞腎症 ・ 急性腎盂腎炎 21.前立腺肥大症の症状を二つ選べ。 ・ 頻尿 ・ 乏尿 ・ CVA自発痛 ・ 多尿 ・ 尿意切迫 22.腎移植について正しいものを二つ選びなさい。 ・ 五年生着率は50%以下である。 ・ 献腎移植は法的脳死の必要がある。 ・ 血液型が完全に一致しなければならない。 ・ HLAは完全に一致しなくても良い。 ・ (正しいらしいけど再現できませんでした。ごめんなさい。) 23.腎移植合併症について正しいものを二つ選びなさい。 ・ 免疫抑制剤を使用するので、糖尿病にならない。 ・ 合併症としてVURがある。 ・ 急性拒絶反応は三ヶ月以内に発症。 ・ 感染症による死亡が第一位。 ・ 腎機能が回復するので、悪性腫瘍になりにくい。 24.四歳少女。肉眼的血尿。腹部膨満。 造影画像あり。 ・ ネフリン遺伝子に異常がある。 ・ 腹腔内悪性腫瘍としては頻度は稀。 ・ 家族内発症の場合、常染色体劣性である。 ・ 家族内発症率は25%である。 ・ 腎障害と外性器異常を合併すると、WT1遺伝子に異常がある。 生殖悪性腫瘍について以下の文章を完成させよ。 70%は(25)性腫大。0〜4才では(26)(27)が多い。25〜34才では、単一組織では(28)、複合では(29)が多い。(26)では、(30)が上昇する。肝・脳・骨に転移する(31)ではhCGが上昇する。セミノーマでは、(32)に転移しやすい。 セミノーマは転移があると(33)治療。それ以外は(34)治療。 選択肢  骨 有痛 無痛 CEA 後腹膜リンパ節 α‐フェトプロテイン      セミノーマ 胎児性癌 卵黄のう腫 絨毛癌 奇形腫 放射線 化学