`98年度本試 発育成長系 (平成10年度) 1:次の文章に合う免疫グロブリンを書きなさい。 (大谷) 1) 胎盤を通過し母体から胎児に送られるもの 2) 胎児期に合成できるもの 3) 出生4?6ヶ月後に減少する免疫グロブリンは何か 4) 初乳に含まれ、新生児の免疫機構に影響するものは? 5) Rh型不適合による新生児溶血性疾患の原因になるもの 2:第一次硝子体とは?  (宮田) 3:( )に適する語を入れなさい。 (柴山) 1)GHの分泌を調節する因子の中で、最も重要なのは視床下部ホルモンの( )と( )である。 2)Pit-1遺伝子異常症の患者で欠損の可能性のある下垂体ホルモンは( )と( )と( )である。 3)IGABPの中で最も多いのは( )で、血中でIGFと上記のIGFBP(IGABPの書き間違いかも)と( )が複合体を  形成する。上記のIGFBP(IGABPの書き間違いかも)の血中濃度は下垂体ホルモンの( )の分泌状態を反映している。 4:下記の問いに答えよ。  (平石) 1)病気なしのL-loop時の右室、左室、PA、Aoの位置関係を説明しなさい。 2)ECGで右室肥大傾向を認める転機を述べよ。 5:言語の発達についての○×問題  (廣瀬) 1) 言葉の発達は表出が理解に先行する。 2) 男の変声は第二次性徴の一つである。 3) 言葉の遅れの判断は、三歳半までに判断する。 4) 言葉の遅れの原因トップは、難聴である。 5) 聴力の判定は二歳ではまだ判断することができない。 6:正しいものを選びなさい。(複数可) (梶井) 1)受精後3?7週を胎芽期と呼び、催奇形が作用しても体内死するので、結果としては安定である。 2)ひとの染色体異常は自然流産、不妊等の機転で淘汰されるため、哺乳動物のなかでも例外的に頻度が低い。 3)最近、多胎が増加したのは体外受精の普及の影饗が大きい。 4)トリソミ?21と45Xは共に母体年齢依存である。 5)46XXの二本のうち一本は不活性化するので、45.Xと機能的に同じである。 7:下記の記述のなかで、明らかに間違っているものを一つ選びなさい。(佐藤) 1)胎教は妊娠五ヶ月以上で特に重要で、両親の胎児への積極的関与は胎児の精神発達や情緒安定に好ましい影饗を与える。 2)人間の乳児は10ヶ月の生理的早産であり、10ヶ月までは見かけ上の差がみられず、育て方の長期的(11ヶ月以降)影饗は非常に少ない。 3)乳時期には母子の相互反応による愛着の形成が最も重要であるが、このためには乳児が5つの生理的機能を発揮してくれる必要がある。 4)乳児の精神発達にとって重要な母親の態度として、スキンシップとwatchingの2つが重要である。 5)人見知りは胎児のひとに対しての識別能力の発達を意味し、これ以降は基本的循環反応の段階に入り、簡単な模図(模倣の書き間違いかも)→試行錯誤で知的発達する。