2005年度 腎尿路系T 2006年2月7日実施 1枚目 安達先生 腹膜が覆うのは膀胱のどの部分か a. 前部 b.下部 c.上部 d.側腹部 e.後部  答え c 尿管について次のうち正しいのはどれか。   a. 尿管の長さは30cmである b.仙腸関節から骨盤に入る b. 子宮動脈の後ろを走る    d.膀胱壁を斜めに走る e. 全て正しい 答え e 松本先生 正しいのを選べ a. 急性尿道炎には発熱が必発 b. 単純性尿道感染症には基礎疾患を伴う c. クラミジアに抗生物質は効果なし d. 前立腺はSTDじゃない e. 尿検は無菌性膿尿が見られる   答え e 坂本先生 @JGAについて 正しいのを選べ a  JGAは近位尿細管に情報を送る b  c 緻密斑でCl−濃度の低下を感知してレニン分泌亢進 d 輸入細動脈の圧が低下してレニン分泌低下 e  答え c 鎌田先生 急性糸球体腎炎にみられないものは何か a  低血圧 b 血尿 c. 糸球体に富核が見られる d IgG  C3の沈着が見られる e humpの形成が見られる 鎌田先生(2枚目) ネフローゼ症候群を呈さないのはどれか a IgA腎症 b 膜性増殖性糸球体腎症 c 巣状糸球体硬化症 d 膜性腎症 e 急性間質性腎炎 答え e 鎌田先生(3枚目) 糸球体性血尿について正しいものを選べ a 肉眼的赤血球が見られない b 赤血球円柱を伴わない c 尿中赤血球の形態は変形を伴わず均一 d 尿中赤血球の形態が変形し不均一 e 凝血塊を作る 答え d 馬嶋先生 正しいものの組み合わせ a. フロセマイド―Kチャネル b. アミロライド―上皮型Naチャネル c. アセタゾラミド―炭酸脱水素酵素 d. スピロノラクタム―NKCC e. 知らない薬 答えb 腹水に対して効力が最も強い利尿薬を使用していた男性が、全身倦怠感、筋力低下、筋肉のけいれん 等 を訴えて来院した。 1、 効力の強い利尿薬とは何か。 a. フロセミド b. スピロノラクトン c. アミロライド d. アセタゾラミド e. クロロサイアザイド 答えa 2、 この利尿薬はどこに働くか a. 近位尿細管 b. 遠位尿細管接合部 c. ヘンレループの上行脚 d. ヘンレループの下行脚 e. 集合管 答えc 3、 これらの副作用は何に由来するか a. 高尿酸血症 b. 低カルシウム血症 c. 高カリウム血症 d. 低カリウム血症 e. 高血糖 答えd 河原先生 GFRの調節に関係のない因子 a. 有効循環血症量 b. ろ過係数 c. 遠位尿細管内流量 d. 片腎(一つしかない) e. 尿糖 答えe ATUの作用 a. 輸入細動脈を閉めGFRを下げる b. 輸入細動脈を弛緩させGFR上げる c. 輸出細動脈を閉めてGFR上げる d. 輸出細動脈を弛緩させGFR下げる e. 輸出細動脈と輸入細動脈を閉め、GFR変化なし 答えc 宋先生 正しいものを選べ a. X染色体に性決定遺伝子が乗っている b. 精巣性女性化症の染色体は46XX c. クラインフェルターの外性器は男性型 d. ウォルフ管が子宮や卵巣になる e. AGSは男性仮性半陰陽になる 答え c 水腎症の原因にならないもの a. 尿道瘤 b. 腎盂尿管移行部狭窄 c. VUR d. 二分陰のう e. 後部尿道弁 答え d 馬場先生 誤りを選べ a. 交感神経は膀胱体部に抑制的に働いて蓄尿を促す b. 骨盤神経は膀胱体部を収縮させる c. 大脳は橋排尿中枢に抑制的に働く d. 尿時は膀胱内圧が上昇する e. 切迫性失禁は切迫感によって失禁 答えc 岩村先生 尿道結石について正しいものを選べ a. カルシウム結石は全体の80パーセントを占める b. 尿酸結石は酸性で溶ける c. シスチン結石は感染によって生じる d. MAP結石はアミノ酸代謝異常 e. X線透過性結石はCTでも検出できない 答えa 長場先生 慢性腎不全について正しいものを選べ a. b.末期腎不全の原因で一番多いのは糖尿病性腎症 c.血清Crとクレアチニンクリアランスは正比例 d.低Na血症は早期から起こる 答えb 守屋先生 間質性腎炎について正しいものを選べ a. 発生形式による分類は急性・亜急性・慢性 b. 一次性とは基礎疾患があるもの c. d. 糸球体が炎症の主座である e. 治療は基礎疾患の除去 答えe 中村先生 CTの画像が示されている。3歳。検診で腹部腫瘤が認められた。 (Willms腫瘍と考えられる)正しいものを選べ。 a. 血尿は見られない b. 高血圧 c. 腎性貧血 d. NSEが顕著に上昇 e. α―フェトプロテインが顕著に上昇 竹内先生(一枚目) 腎高血圧の確定 a 甲状腺刺激ホルモン b PTH c ADH d  血漿レニン活性 e アドレナリン 答え d 竹内先生(2枚目) ケーススタディーの問題でした そのうち、判断の根拠にした指標を書いておきます ・血中アルブミン値 血中総蛋白値 数値は覚えていませんが正常 ・血中クレアチニン値  ・尿検 蛋白尿(−) 血尿(−) 比重 1.02  ・水腎症なし ・尿量  など 他にも血圧↓ 尿浸透圧 などの情報が与えられている これにあてはまる疾患はなにか a  腎前性急性腎不全 b 腎性急性腎不全 c 腎後性急性腎不全 d ネフローゼ症候群 e 慢性腎不全 答え a 佐野先生(手書き) IgA腎症について誤りを選べ a. 日本人の原発性慢性腎不全の40%を占める b 約30%〜40%が腎不全に移行する c IgAが糸球体係壁に沿って沈着 d 感染症状で発熱、時に血尿が見られる e 治療は組織所見と臨床所見に基づいて選択される 答え c 膜性増殖性糸球体腎炎について正しいものを選べ a. 高齢者に多い b. 補体が一過性に下がる c. ネフローゼ症候群は呈さない d. 50パーセントに半月体の形成が見られる e. 慢性50〜70パーセントが腎不全になる 答えe